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求める図書館の姿とは 中区 移転計画受けイベント

 「国際平和文化都市」を掲げる広島市にふさわしい図書館の姿を考えるイベントが2日、中区の市青少年センターであった。市中央図書館(中区)などの移転計画が注目される中、約70人が参加。図書館が果たすべき役割や、求める機能について意見を交わした。

 参加者は7班に分かれて「広島の図書館に必要なこと」をテーマに意見交換。「多世代や多国籍の人が交わる場に」「緑に囲まれた環境」「専門性の高い司書がいる」など求める図書館の姿を自由に語り合った。

 修学旅行生のガイド活動をする広島修道大3年の栗栖歩乃花さん(20)は「市民が平和を考える上でも図書館の存在は大きい」と積極的に議論に加わっていた。

 平岡敬・元広島市長(94)の講演もあり、広島のまちづくりの歴史や市民の役割の大切さを語った。イベントは市こども図書館(中区)の移転中止を求める市民団体が開いた。(明知隼二)

(2022年7月3日朝刊掲載)

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