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血液や臓器 放影研保管の80万点 被爆者試料 どう活用 広島市中区

 放射線影響研究所(放影研、広島市南区)は15日、市民公開講座「放影研保存試料の活用を考える」を30日午後2時から、中区の原爆資料館東館メモリアルホールで開くと発表した。被爆者の血液や臓器など保管する約80万点の試料の活用について、専門家や被爆者が意見交換する。

 2人の研究者が講演する。ことし4月に設立した放影研生物試料センターの児玉和紀センター長は、試料の現状や活用に向けたデータベース化の取り組みを説明。広島大原爆放射線医科学研究所の稲葉俊哉所長は、放射線による健康影響の研究で試料が役立っている事例を報告する。

 続くパネル討議では、広島大の浅原利正学長を座長に県被団協の坪井直理事長や放影研の大久保利晃理事長たち計6人が意見を交わす。無料。定員300人で申し込み先着順。電話やファクス、電子メールで申し込む。放影研Tel082(261)4385。

(2013年11月16日朝刊掲載)

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