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広島・長崎 相互に訪問 市議会 原爆の日式典 条例基づき

 広島市議会は4日、各会派の幹事長たちでつくる平和推進会議を開き、広島、長崎両市それぞれの原爆の日の式典に、市議を互いに送り合うことを正式に決めた。昨年6月に広島市議会が制定した平和推進基本条例は両市議会の連携強化を定めており、条例に基づく相互派遣は初めてとなる。

 広島市議会側は全9会派のうち6会派の幹事長6人を長崎に派遣する。平和関連施設を見学し、9日の長崎市主催の平和祈念式典に出席する。長崎市議会側からは市議7人を受け入れる。議会の平和推進の活動について意見交換し、6日に広島市が催す平和記念式典に参列してもらう。

 広島市議会は基本条例の中で長崎市議会と連携して平和推進の活動をすると規定している。長崎市訪問を予定する自民党市民クラブの山路英男幹事長は「ウクライナなどで戦争が起きる中、被爆地の議員同士で平和推進活動への理解を深め、核兵器廃絶と恒久平和を強く訴えたい」と話していた。(新山創)

(2022年7月5日朝刊掲載)

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