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[2023広島サミット] 首脳の宮島訪問検討 政府 大鳥居PR

 政府は来年5月19~21日に広島市で開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)の期間中、各国首脳による宮島(廿日市市)訪問を検討していることが5日、分かった。複数の関係者が明らかにした。岸田文雄首相は世界遺産の島で親睦を深め、今年中に修復を終える予定の厳島神社の大鳥居もアピールするとみられる。

 過去のG7サミットでは、安全保障や経済などをテーマにした会合の合間に開催地の名所を巡ったり、地元料理を味わったりするのが通例となっている。日本政府は国内でのサミット開催地の選定に当たって、外務省職員を宮島に送り、現地視察をさせていた。

 宮島は2016年のG7外相会合でも歓待の地となった実績がある。当時外相だった岸田首相の妻裕子さんが、参加国の外相夫人たちを厳島神社に案内した。国重要文化財の大鳥居は19年6月から、約70年ぶりの修復工事が続く。工事の足場や保護シートは今年中に撤去される予定で、朱色の雄姿がよみがえる。 (口元惇矢、樋口浩二)

(2022年7月6日朝刊掲載)

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