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朝鮮通信使 日韓の絆再現 平和公園 100人練り歩く

 朝鮮から日本を訪れた朝鮮通信使の行列を再現するイベントが17日、広島市中区の平和記念公園であった。在日本大韓民国青年会県地方本部のメンバーや市民たち約100人が、華やかな使節団を演じた。

 「国際交流・協力の日」の17日に合わせ、日韓共同で通信使の渡航ルートなどの世界文化遺産化を目指すNPO法人「NGOひろしま」が企画した。

 位の高い「正使」役の李永煥(イヨンファン)・駐広島韓国領事たちが民族衣装をまとい、広島国際会議場前を出発。原爆慰霊碑や韓国人原爆犠牲者慰霊碑に花を手向け、一帯を練り歩いた。

 「神聖な儀式として演じた。互いの文化を理解し合い、友好につなげたい」と同地方本部の宋達典(ソンタルジョン)会長(29)。楽団に扮(ふん)したメンバーがかねや鼓など伝統打楽器の演奏や踊りを披露し、観光客がカメラを向けた。

 続いて通信使の世界遺産化を考えるフォーラムも開いた。ほかにも国際交流・協力の日のイベントとして、国際会議場でスポーツによる国際支援を語るトークなどがあった。(山本洋子)

(2013年11月18日朝刊掲載)

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