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通訳を続け功績 谷本清平和賞 小倉さんに贈呈

 公益財団法人ヒロシマ・ピース・センター(鶴衛理事長)は17日、広島市のボランティア団体「平和のためのヒロシマ通訳者グループ」(HIP)代表の小倉桂子さん(76)=中区=に第25回谷本清平和賞を贈った。

 中区の広島工業大広島校舎であった贈呈式で、鶴理事長から表彰状を受けた小倉さんは「もっと広島を世界に伝えて、という意味に感じられてうれしい」と謝辞を述べた。

 小倉さんは8歳の時、牛田町(現東区)で被爆した。原爆資料館長などを務めた夫の馨さんが亡くなった翌年の1980年、遺志を継ぐ形で海外の平和運動家たちの通訳などをスタート。84年にHIPを設立した。

 小倉さんは馨さんが残した著書を手に、「私は頑張ります」と亡き夫に向けた言葉で受賞スピーチを締めくくった。(山本洋子)

(2013年11月18日朝刊掲載)

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