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静かな平和式典 広島市長に要請 市民団体代表が面会

 広島市が8月6日に平和記念公園(中区)で催す平和記念式典で、市民団体「静かな8月6日を願う広島市民の会」は7日、静かな式典を開くよう求める要望書を松井一実市長に提出した。毎年原爆ドーム周辺であるデモ行動を念頭に、式典を「厳粛の中で行う」と定めた市平和推進基本条例に基づく対応を求めた。

 同会の石川勝也代表たち5人が市役所を訪れ、松井市長と面会した。要望書では、昨年6月に条例が制定された後も同8月の式典の際に拡声器を使ったデモ活動があり、条例にうたわれているような式典となっていないと指摘。有効な対応をするよう求めている。

 非公開の要望後、石川代表は「静かに祈ることができるよう具体的に改善してもらいたい」と話していた。松井市長からは、市民の理解と協力を得て可能な全ての対策を講じているとの回答があったという。

(2022年7月8日朝刊掲載)

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