×

ニュース

不戦・非核 方策探る 原爆の記憶継承 国際シンポ 広島で12月7日

 「広島・長崎の記憶―世界と共に考える次世代継承の道」をテーマにした国際シンポジウムが12月7日午後1時から、広島市中区の広島国際会議場ヒマワリで開かれる。広島市立大と長崎大核兵器廃絶研究センター、中国新聞社の主催。

 被爆者が高齢化する中、記憶を次世代にどう伝えていくか―。ナチスドイツによるユダヤ人虐殺(ホロコースト)を伝える国立アウシュヴィッツ博物館(ポーランド)公認ガイドの中谷剛氏や、虐殺の起きたカンボジアとルワンダで記憶を継承する活動に取り組む人たちを招いて意見を交換。戦争や核兵器のない世界実現の方策を探るのが狙い。

 原爆詩の英訳をライフワークとする早川敦子津田塾大教授が「未来への記憶」と題して基調講演。続いて、中谷氏、キガリ・ジェノサイド記念センター(ルワンダ)のイヴ・カムロンジ副センター長、トゥール・スレン・ジェノサイド博物館(カンボジア)のソピアロム・チェイ副館長が、現地での取り組みについて報告する。

 被爆地広島・長崎からは、原爆資料館の志賀賢治館長、長崎大核兵器廃絶研究センターの中村桂子准教授、広島平和研究所の水本和実副所長、中国新聞社の田城明ヒロシマ平和メディアセンター長とジュニアライターらが継承に向けた活動を紹介。締めくくりのパネル討論では、中谷氏、カムロンジ氏、チェイ氏、水本氏の4人が継承の在り方や課題について議論を深める。司会は、いずれも平和研准教授のロバート・ジェイコブズ、永井均の両氏が務める。

 無料。同時通訳付き。申し込み不要。平和研Tel082(830)1811=平日のみ。

(2013年11月19日朝刊掲載)

年別アーカイブ