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被爆証言聞き核被害を語る カザフ画家 19~20日に広島へ

 20日に広島国際会議場(広島市中区)で作品展を開くカザフスタンの画家カリプベク・クユコフさん(45)が19、20日、広島を訪れ、被爆証言を聞き、高校生とも交流する。

 旧ソ連時代に繰り返された核実験の影響で生まれた時から両腕のないクユコフさんは口や足を使って核兵器廃絶を訴える絵を描いている。証言は19日、6歳で被爆した七宝作家の田中稔子さん(75)=東区=から聞く。

 田中さんは、爆心地から約2・3キロの牛田町(現東区)で閃光(せんこう)を浴び、頭や腕をやけどした。「核のない世界を築くため、どう連携すればいいか話し合いたい」と期待する。

 20日は、広島女学院高(中区)で生徒と交流。核実験による被害などについて話す。

 作品展は午前10時~午後4時。当初予定の午後2~4時を延長する。核実験の不気味なきのこ雲や、カザフスタンの壮大な自然を描いた18点を展示する。オープニングには松井一実市長も出席する。(増田咲子)

(2013年11月18日朝刊掲載)

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