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「原爆献水」英語版を発刊 広島銘水研究会編 会長が加筆・翻訳

 広島市の8・6行事で原爆慰霊碑に手向けられる自然水などを分析した本「原爆献水」(2010年、広島銘水研究会編)の英語版が発刊された。原本を書いた同研究会会長で広島国際学院大(安芸区)の佐々木健教授(64)が加筆、翻訳。同大客員教授でインドのラベンシャウ大地学部長のナチケタ・ダス教授(57)が監修した。

 A5判、141ページ。三滝名水(西区)など約20カ所の献水の水質を1988年から毎年調査したデータや、原爆死没者の慰霊碑への献水を半世紀以上続けた宇根利枝さん(2012年に93歳で死去)の活動紹介を柱に、原本発刊以降の水質データなどを追加。外国人向けに広島の風景や原爆被災写真を増やした。インドでも近く発刊される。

 佐々木教授は「原爆献水の歴史と水質を調べることは平和祈念と環境保全を考えることにつながる。外国人にも広く知ってもらいたい」と話している。

 500部印刷し、1部500円。注文は同大にある名水バイオ研究所に申し込む。ファクス082(820)2680、メールsasaki@hkg.ac.jp(田中伸武)

(2013年11月18日朝刊掲載)

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