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露や核禁条約を議論 原水禁世界大会 広島など30日から

 原水禁国民会議は13日、原水爆禁止世界大会を30日から8月9日にかけて、福島、広島、長崎の3市で順次開催すると発表した。ウクライナに侵攻したロシアによる核兵器威嚇問題や、核兵器禁止条約などを巡って意見を交わす。新型コロナウイルスの影響で大規模な対面開催は3年ぶり。

 福島大会(7月30、31日)のシンポジウムは、大事故を起こした東京電力福島第1原発の敷地内でたまり続ける処理水問題を取り上げる。広島大会(8月4~6日)と長崎大会(7~9日)では核廃絶や日本の防衛政策が主要テーマとなる。6月の核兵器禁止条約第1回締約国会議を傍聴した非政府組織(NGO)関係者も現場報告をする予定だ。

 原水禁国民会議の藤本泰成共同議長(66)は記者会見で「核の非人道性は世界の普遍的な考え方になっており、日本の立ち位置が問われる」と述べた。

 もう一つの世界大会を主催する日本原水協などの実行委員会は広島大会を8月4~6日、長崎大会を同9日にいずれも対面中心で開く。(口元惇矢)

(2022年7月14日朝刊掲載)

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