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「米国務次官は前向き」 サミットでの首脳の資料館訪問 広島知事

 来年5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、広島県の湯崎英彦知事は13日、首脳たちの原爆資料館(中区)訪問について米国の国務次官が前向きな考えを示したことを明らかにした。

 湯崎知事は4~9日に米国を訪れ、8日にワシントンの米国務省の執務室でボニー・ジェンキンス国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)と約20分間面会。G7サミットに合わせて各国首脳が原爆資料館を訪れ、被爆者と対話するよう求めたところ、ジェンキンス氏は「スケジュールの問題はあるが、首脳が原爆資料館を訪問できるようにしたい」と応じたという。

 県によると、ジェンキンス氏は、バイデン大統領が核軍縮に努めてきたとも強調した。中区で記者会見した湯崎知事は「前向きな反応だ」と手応えを語った。

 湯崎知事は訪米中、ニューヨークの国連本部で県など主催のパネル討議に出席。国連の持続可能な開発目標(SDGs)に代わる目標に核兵器廃絶を盛り込む活動への賛同を呼びかけた。(宮野史康)

(2022年7月14日朝刊掲載)

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