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島根2号機の安全審査 地元了解あす申し入れ

 中国電力が、島根原子力発電所(松江市鹿島町)2号機の再稼働に向け原子力規制委員会に申請する安全審査について、立地する島根県と松江市に21日、申請の事前了解を申し入れることが19日、分かった。

 複数の関係者によると、中電は申請前に県と市に加え、この日開会した県議会にも説明が必要と判断。近く一般質問が始まる議会日程などを踏まえ、21日の申し入れを決めた。

 また、溝口善兵衛知事はこの日の県議会本会議で、原発30キロ圏の鳥取県、出雲、雲南、安来、米子、境港の1県5市にも「中電は申請内容を丁寧に説明する必要がある」との考えを初めて表明した。

 中電は「説明を求められれば対応する」との考えで、稼働手続きに関する事前の説明はこれまでの島根県、松江市から2県6市に広がることになる。

 島根県は、稼働に関する判断の際、意見を参考にすることを定めた覚書を1県5市と7日までに結んだ。申請を了解するかどうかを、1県5市の意向を踏まえて判断する方針のため、中電に説明するよう求めた。(樋口浩二)

(2013年11月20日朝刊掲載)

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