×

ニュース

[2023広島サミット] 16年の「伊勢志摩」視察 広島知事、受け入れへ気合

 2023年5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)へ向け、広島県の湯崎英彦知事は15日、三重県伊勢市と志摩市を訪れ、国内で開かれた前回16年の伊勢志摩サミットの関連施設を視察した。受け入れ側の大変さを実感したとして「生産性の高い会議ができる環境をつくるため、気合を入れて準備したい」と述べた。

 伊勢市では、国際メディアセンターとなった県営サンアリーナを訪問。続いて主会場となった志摩市の賢島に移動し、サミット記念館では、会議で使われた円卓の実物や、県民のもてなしぶりなどを紹介したパネルを熱心に見た。

 議長を務めた故安倍晋三元首相が記者会見した旅館の様子や、首脳が記念撮影したホテルの屋上の眺めも確かめた。報道各社の取材に「賢島は首脳級向けのホテルが固まっているが、広島の主会場候補は他のホテルと距離がある。安全確保の問題を含め、どう解決するかが課題だ」と話した。

 視察に先立ち、三重県庁で一見勝之知事と面会。賢島への首脳陣の移動方法などを尋ねた。一見知事は天候不良で空港からの移動を急きょ、空路から陸路に変えた首脳がいた点などを説明し「最大限協力したい。何でも聞いてほしい」と激励した。(田中美千子)

(2022年7月16日朝刊掲載)

年別アーカイブ