［ヒロシマの空白］ ８１４人の納骨名簿 掲示 原爆供養塔 全国から連絡待つ
22年7月18日
平和記念公園（広島市中区）の原爆供養塔に納められた死没者の遺骨で、名前が分かっていながら遺族に引き取られていない８１４人の名簿が１５日、全国各地で張り出された。広島市が各自治体などの協力を得て続けている事業で、１０月末まで掲げて遺族や関係者からの情報提供を求める。
名簿はポスター形式でＢ１判とＢ２判の２種類。「遺族を捜しています」との言葉とともに五十音順に名前を記載し、一部の人は手掛かりとなる住所や年齢、勤務先などを書き添えている。市内の掲示場所は公民館や図書館、バスセンターなど約２００カ所。市役所本庁舎では市職員がＢ１判を張り出した。
市は１９６８年に名簿の公開を始め、８５年から全国に発送。公開以降、８４８人の遺骨が引き取られてきた。今年は全国の都道府県や市町村、被爆者団体など１９８６カ所に名簿を届け、市のホームページでも公開している。市原爆被害対策部調査課は「一人でも多くの遺骨を遺族に返したい。わずかな情報でも寄せてほしい」と呼びかけている。（余村泰樹）
（２０２２年７月１８日朝刊掲載）
名簿はポスター形式でＢ１判とＢ２判の２種類。「遺族を捜しています」との言葉とともに五十音順に名前を記載し、一部の人は手掛かりとなる住所や年齢、勤務先などを書き添えている。市内の掲示場所は公民館や図書館、バスセンターなど約２００カ所。市役所本庁舎では市職員がＢ１判を張り出した。
市は１９６８年に名簿の公開を始め、８５年から全国に発送。公開以降、８４８人の遺骨が引き取られてきた。今年は全国の都道府県や市町村、被爆者団体など１９８６カ所に名簿を届け、市のホームページでも公開している。市原爆被害対策部調査課は「一人でも多くの遺骨を遺族に返したい。わずかな情報でも寄せてほしい」と呼びかけている。（余村泰樹）
（２０２２年７月１８日朝刊掲載）
