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釣り鐘鳴らし平和願う 山口の興隆寺 高校生たち50人参加

 平和な世界の実現を誓い、釣り鐘を鳴らす催しが18日、山口市大内氷上の興隆寺であった。地元住民や高校生、ガールスカウトたち約50人が参加し、田園地帯に鐘の音を響かせた。

 釣り鐘は、室町時代の守護大名大内義隆が寺に寄進した国の重要文化財。主催は、山口ユネスコ協会(山口市)で、平和を願い、文化遺産を大切にするきっかけにしてもらおうと2001年から開き、22回目。

 同協会の中村幸士郎会長(80)は、ロシアのウクライナ侵攻や安倍晋三元首相の命を奪った銃撃事件の発生など、不安な世の中になっていることを挙げ、「平和と文化、命の尊さを心に刻み、鳴らそう」と訴えた。

 続いて、参加者全員で「どんな暴力も許しません」などと、平和宣言を唱えた後、順番に鐘を突いた。野田学園高(同市)の3年松原朱里さん(17)は「最近、悲惨なニュースが相次いでいる。平和な世界になってもらいたい」と願っていた。(山下美波)

(2022年7月19日朝刊掲載)

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