被爆体験を描写 絵本寄贈団体に広島市が感謝状
13年11月21日
広島市は20日、広島の入市被爆者の体験や悲しみを描いた絵本「ピカドン きのこ雲の下で見つけた宝物」1030冊を市に贈った西区のNPO法人HPS国際ボランティアに感謝状を贈った。絵本は10月、206ある市立の全小中学校に5冊ずつ配られ、平和学習に活用されている。
32ページの絵本に描かれているのは同法人理事長の佐藤広枝さん(75)=西区=が7歳の時の体験。原爆投下の2日後、爆心地近くで建物疎開作業をしていた12歳の兄を捜し歩いた。絵本には変わり果てた街の姿や、兄の消息がつかめなかった無念さがつづられている。
市役所を訪れ、松井一実市長から感謝状を受け取った佐藤さんは「本を通じて命の大切さを感じてほしい」と訴え、松井市長は「平和の思いを子どもに引き継がねば」と話した。
(2013年11月21日朝刊掲載)
32ページの絵本に描かれているのは同法人理事長の佐藤広枝さん(75)=西区=が7歳の時の体験。原爆投下の2日後、爆心地近くで建物疎開作業をしていた12歳の兄を捜し歩いた。絵本には変わり果てた街の姿や、兄の消息がつかめなかった無念さがつづられている。
市役所を訪れ、松井一実市長から感謝状を受け取った佐藤さんは「本を通じて命の大切さを感じてほしい」と訴え、松井市長は「平和の思いを子どもに引き継がねば」と話した。
(2013年11月21日朝刊掲載)