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広島知事、渡米中止も NPT会議 感染増で再検討

 広島県の湯崎英彦知事は19日の記者会見で、米ニューヨークで8月にある核拡散防止条約(NPT)再検討会議への参加を「現時点では判断していない」と述べた。6月下旬時点で参加すると表明していたが、新型コロナウイルスの感染リスクを踏まえ、渡米中止を含めて再検討するという。

 湯崎知事は自身が米国でコロナに感染し、8月6日の広島市の平和記念式典に出席できなくなるのを「大きなリスク」と指摘。現地の感染対策などを勘案して決めるという。判断時期は「(出発前の)ぎりぎりになると思う」と述べた。

 県によると、湯崎知事は7月30日~8月4日に渡米し、再検討会議を傍聴したり、県主催行事に参加したりする予定。見送れば、同行の県職員と高校生も渡米せず、行事は中止になる可能性があるという。

 一方、県議会はNPTに合わせ7月29日~8月4日に県議7人を派遣する方針。参加県議の一人は「湯崎知事が自粛しても、県議会は予定通り行くだろう」との見方を示した。広島市の松井一実市長は平和記念式典と日程が重なるため、参加を断念した。(河野揚)

(2022年7月20日朝刊掲載)

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