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　来年５月に広島市である先進７カ国首脳会議（Ｇ７サミット）に向け、第６管区海上保安本部が設置したサミット等海上警備準備本部の初の会議が２０日、南区の６管本部であった。安倍晋三元首相が奈良市で街頭演説中に銃撃され死亡した事件も踏まえ、要人警護やテロ対策の準備を入念に進めることを申し合わせた。

　準備本部は６管本部内の関連部署で構成し、５月２３日付で設置された。初の会議には警備救難部長や広島海上保安部長たち約３０人が参加。橋本昌典６管本部長は訓示で安倍元首相の銃撃事件に触れ、「要人の安全確保への関心が高まっている。管区一丸で迅速かつ的確に準備を進めてほしい」と呼びかけた。

　サミットの主会場候補には、近くの沿岸部に立つグランドプリンスホテル広島が挙がっている。準備本部は今後、主会場や首脳の宿泊先、移動ルートの周辺海域での警備計画を作成。全国の海保職員たちの応援受け入れ態勢を整備し、民間企業や漁業関係者への情報提供の在り方などを検討する。（堅次亮平）

（２０２２年７月２１日朝刊掲載）