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[2023広島サミット] 警備態勢 万全に 政府の準備会議初会合

 政府は25日、来年5月19~21日に広島市で開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向けた「G7広島サミット準備会議」の初会合を官邸で開いた。外務省や警察庁など関係省庁の幹部たちが出席。議長を務める元警察庁長官の栗生俊一官房副長官は「万全な警備など政府一丸となって準備に取り組むよう協力をお願いしたい」と述べた。

 各省庁の局長級たち35人で構成。初会合には地元広島の官民でつくる「広島サミット県民会議」事務局の山根健嗣事務総長もオブザーバー参加した。

 安倍晋三元首相が先の参院選の応援演説中に銃撃されて亡くなった。サミットはG7各国や招待国などの要人警護に万全を期す必要があり、セキュリティー対策を担う局長級の部会を設けることを決めた。広報を担当する局長級の部会と、課長ら実務者レベルの幹事会の設置も申し合わせた。

 サミット本番まで数回の会合を重ねる予定だ。安全保障や経済、気候変動分野などの議題設定に加え、宿泊態勢づくりや広島の魅力発信などで政府の準備状況を確認する。

 磯崎仁彦官房副長官は同日の記者会見で、G7広島サミットと関係閣僚会合に関し「開催都市の魅力や強みを世界に発信する重要な機会だ。円滑な会議運営に加え、警備や安全確保、積極的な広報などが課題となる」と述べた。(樋口浩二、山本庸平)

(2022年7月26日朝刊掲載)

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