×

ニュース

祈りの日を前に池清掃 平和公園で市民ら30人

 原爆の日を前に、広島市中区の平和記念公園の平和の池で23日、市民たち約30人が清掃ボランティアに励んだ。市民団体「平和の灯(ともしび)奉讃会」の呼びかけで、1964年から夏と年末に続けている。

 原爆慰霊碑の北側にある縦70メートル、横17メートル、深さ40センチの池の水を抜きながら、1時間作業した。強い日差しの中、参加者はブラシで池の底をこすり、汚れやコケを落とした。協力する市中消防署の消防車が放水し、落とした汚れを洗い流した。

 夫と娘2人を連れて初めて参加した安佐南区の会社員松川愛さん(43)は「国内外から慰霊に訪れる人たちを清らかな気持ちで迎えられるよう、心を込めて磨いた」と汗を拭っていた。(高木潤)

(2022年7月24日朝刊掲載)

年別アーカイブ