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核廃絶へ日中連携を 広島平和文化センター 被爆者訪中団を派遣

 広島平和文化センターは28日から12月4日まで、被爆者たちでつくる「広島市民平和友好訪中団」を上海、南京、北京の3都市に派遣する。訪中団は21日、市役所に松井一実市長を訪ね、「核兵器廃絶に向けた連携を進めたい」と話した。

 5人の訪中団は広島市立大広島平和研究所の吉川元所長が団長を務め、被爆者は東区の森田節子さん(81)たち2人。北京で軍縮講座などを企画する非政府組織(NGO)「中国人民平和軍縮協会」の協力で、平和首長会議への加盟や原爆展の開催を3都市で呼び掛ける。森田さんは大学で被爆体験を証言する。

 森田さんは「戦争は絶対にいけないという思いを中国の人と共有したい」と話し、松井市長は「平和の尊さを伝えてほしい」と求めた。

 広島平和文化センターと中国人民平和軍縮協会は1988年から毎年交代で平和友好団を派遣しており、広島からの訪中は12回目。(新山京子)

(2013年11月22日朝刊掲載)

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