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被爆した「南方留学生」 佐伯区で6日講演

 戦時中に広島文理科大(現広島大)で学び、原爆の犠牲になった南方特別留学生について語る講演会とパネル展が8月6日、広島市佐伯区の光禅寺である。講師役はマレーシア出身のヌルハイザル・アザム・アリフ広島市立大准教授。

 戦争中の日本の国策に基づいて留学した9人のうち8人が被爆した際の状況などを語る。うち一人でマラヤ(現マレーシア)出身のニック・ユソフさんは、爆心地から約900メートルの学生寮で被爆して大やけどを負い、五日市町(現佐伯区)に逃げて息絶えた。光禅寺には、1964年に当時の住職が建てたユソフさんのイスラム式の墓がある。

 午後1時から法要で、講演は同1時半開始。いずれも事前申し込み不要。問い合わせは「南方特別留学生を語り伝える会」事務局aokikeiko50@gmail.com(湯浅梨奈)

(2022年7月23日朝刊掲載)

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