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核廃絶へ4年ぶり行進 井原であす 感染対策講じ再開

 核兵器廃絶を訴えて歩く井原市民による平和行進が22日、同市内で4年ぶりに再開する。新型コロナウイルス感染拡大などで中断していた。ロシアがウクライナに侵攻し、プーチン大統領が核兵器使用の可能性にも言及する中、実行委員会(原田敬久委員長)は「一歩でも二歩でも一緒に歩こう」と呼びかけている。(西均)

 行進するコースを「井原網の目コース」とし、東京から広島まで歩く原水爆禁止日本協議会(原水協)の「国民平和大行進」の地域版と位置付ける。22日午前8時40分に市役所前で集会を開いた後、横断幕を掲げて1時間程度歩く。感染を防ぐため大声を控え、参加者の間隔も広めにする。

 井原の平和行進は長年、故森本典夫市議が中心的役割を担ってきた。だが、森本市議が体調を崩し、亡くなった2019年から中断していた。

 再開を呼びかけ、実行委を結成した地域人権運動井原の会の村上雅彦会長(69)=同市神代町=は県原水協の前事務局次長として「国民平和大行進」に十数年携わった。定年退職した4年前から古里井原での行進再開を願っていた。村上さんは「原爆犠牲者の思いを想像しながら歩き、反戦反核の世論を草の根から盛り上げたい」と話している。

 平和行進は、コロナ禍で中断していた矢掛町でも3年ぶりに再開する。井原の横断幕を引き継ぎ、同日午前10時45分から町内を45分間歩く。村上さん☎090(4148)7145。

(2022年7月21日朝刊掲載)

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