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放影研移転支援 広島市長が要望 首相と面会

 広島市の松井一実市長は27日、官邸で岸田文雄首相と面会し、日米両政府が共同運営する放射線影響研究所(放影研、南区)について、広島大霞(かすみ)キャンパス(同区)への早期移転に向けて支援を求めた。首相は「分かりました」と話したという。

 放影研は6月、現在の比治山公園からの移転候補地を広島大霞キャンパスに絞り込んだ。市は移転が実現した場合の跡地を含め、比治山公園一帯を「平和の丘」として再整備する構想を掲げ、早期の移転を求めている。

 非公開の面会で松井市長が渡した要望書には、前身の原爆傷害調査委員会(ABCC)の施設が市の反対を押し切る形で比治山に建設された経緯や、施設が老朽化している課題を記している。市長は「移転問題について合意はできつつある。仕上げの方の支援をお願いしたい」と求めた。

(2022年7月28日朝刊掲載)

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