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国内外観光客に平和公園を案内 広島中等教育学校

 広島市安佐北区の広島中等教育学校の生徒が27日、平和記念公園(中区)を訪れた国内外の観光客たちに原爆ドームや公園内の碑を案内した。28、29日と8月1、2日も実施する予定。広島原爆の日を前に平和の大切さを発信する。

 27日は、2年生と4年生の約50人が4人ずつチームを組み、原爆ドームと原爆慰霊碑、原爆の子の像、平和の灯(ともしび)、原爆供養塔の5カ所に分かれてガイドをした。平和の灯の前では、修学旅行の下見に来た大阪府高槻市の小学校教諭たちを案内。事前に各チームで学習して作った案内文を読み、「核兵器が地球上からなくなるまで火は燃え続ける」などと説明した。

 米国やオランダからの観光客には英語で案内した。4年山中遥菜さん(16)は「聞いてくれた人たちが平和のために何をすべきか考えることにつながればうれしい」と話していた。

 同校は英語で平和を発信できる生徒の育成を目的に2018年、原爆の日の前に外国人観光客向けの英語ボランティアガイドを開始。新型コロナウイルスの影響で20、21年は見送り、今年は3年ぶりのガイドとなった。(高本友子)

(2022年7月28日朝刊掲載)

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