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戦争の恐ろしさを知って ビナードさん 三原で読み聞かせ

 米国出身の詩人アーサー・ビナードさん(55)=広島市中区=が26日、三原市本郷南のほんごう子ども図書館で原爆や戦争を題材にした紙芝居などの読み聞かせをした。夏休み中の親子連れ約40人が聞き入った。

 ビナードさんは自作の紙芝居「ちっちゃい こえ」や絵本「ドームがたり」を情感たっぷりに朗読。作品の解説を挟みながら「細胞を破壊し人体をむしばんだ」などと核兵器や戦争の恐ろしさを訴えた。インターネット上に情報があふれている点にも触れ「本質を見抜く力が大切。深く考察しながら絵本を読んでみて」とアドバイスした。

 ロシアのウクライナ侵攻が続く中、子どもたちに平和について考えてもらおうと同館が初めてビナードさんを招いた。三原小6年の高階(たかはし)あかりさん(11)=三原市中之町=は「読み語りの迫力がすごかった。もう戦争は起きてほしくない」と話した。(佐藤弘毅)

(2022年7月28日朝刊掲載)

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