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原爆資料館見学 各国首脳実現を 公明広島県本部 岸田首相に要望

 公明党広島県本部代表の田川寿一県議たちは28日、核軍縮・不拡散などを担当する寺田稔首相補佐官を官邸に訪ね、来年5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)で各国首脳による原爆資料館(中区)見学や被爆者との面会を求める岸田文雄首相宛ての要望書を渡した。資料館見学について寺田氏は「参加してもらえるように検討している」と話したという。

 田川氏や同本部平和創出委員長の田中勝広島市議たち4人が非公開で面会。寺田氏は原爆資料館の見学に関し、核保有国の米国、英国、フランスを念頭に「ハードルの高い国もあるが、しっかり話し合いをする」と述べ、資料館の位置付けを丁寧に説明する考えを示したという。

 要望書では「核兵器のない世界」の実現に向け、被爆国の日本政府が議論を主導する必要性を指摘。広島サミットを契機に「核兵器の役割低減に関する首脳級会合」の創設も提案した。

(2022年7月29日朝刊掲載)

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