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バングラの子に教育を 安芸津の小4 松原さんと加藤さん 不要はがき集め支援

 バングラデシュの子どもたちの教育支援に役立ててもらおうと、東広島市安芸津町の風早小4年松原友希さん(9)と三津小4年加藤美桜さん(10)が、書き損じたり余ったりしたはがきを集めるボランティアに励んだ。285枚を集め、現地で活動するNPO法人に送付。換金して活動費に充ててもらう。

 2人は「安芸津児童館子どもの家」の子どもボランティアとして活動。はがきを入れてもらう箱や手作りの看板を児童館に設置し、来館者や地域の民生委員に協力を呼びかけた。はがきは、児童館で以前から集めていた使用済み切手と一緒に、NPO法人「シャプラニール=市民による海外協力の会」(東京)へ送付。家事使用人として働く少女といった、教育機会に恵まれないバングラデシュの子どもの支援に役立てられる。

 子どもボランティアは普段、児童館の祭りやイベントの企画・運営を担っている。新型コロナウイルス禍の影響で活動の場が乏しい中、同館のスタッフからNPOの活動を聞いた2人が「同い年ぐらいの子どもが学校にも通えない実態をどうにかしたい」と、4月から取り組んできた。

 加藤さんは「多くの人が協力してくれた」と感謝し、松原さんは「私たちの活動が実際に少女たちの助けになると思うとうれしい」と話した。(高橋寧々)

(2022年7月29日朝刊掲載)

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