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駐日トルコ大使の折り鶴ささげよう ガールスカウト広島県連盟が準備

 ガールスカウト広島県連盟(広島市安佐北区、中島桂子連盟長)の中高生たちが、トルコのコルクット・ギュンゲン駐日大使から託された折り鶴を6日に平和記念公園(中区)の「原爆の子の像」にささげる準備を進めている。昨年の東京五輪でトルコ選手団と交流して以来、続く縁だ。

 千代紙で折られた1羽で、「For Peace in the World」(世界平和のために)と書き添えられている。

 県連盟は昨年夏、東京五輪組織委員会からの要請でトルコ選手団を応援した。生徒たちがメッセージを書いた横断幕を贈ると、12月に3人が東京のトルコ大使館に招かれた。その場で大使に手ほどきし、折ってもらった鶴を持ち帰った。

 生徒たちは、周りに呼びかけて約1万羽分を集め、大使の折り鶴を合わせて千羽鶴にした。広島国際学院高3年の新見涼乃さん(17)は「平和の輪を広げて戦争をなくしたい」、ギュンゲン大使は「折り鶴に込められたメッセージが世界の隅々に届くことを願う」と話している。(湯浅梨奈)

(2022年8月1日朝刊掲載)

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