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きのこ雲を撮影 元社員のカメラ 中国新聞社で展示

 中国新聞社の元社員、山田精三さん(93)=広島県府中町=が原爆投下直後のきのこ雲を捉えたカメラの常設展示が中国新聞ビル(広島市中区)の1階ロビーで始まった。撮影は原爆のさく裂から約2分後とみられ、地上から見えた原子雲としては最も早い時間帯の写真とされる。

 1940年発売の「セミスポーツ」で、縦12センチ、横8センチの蛇腹折り畳み式。夜間中学に通いながら当時すでに本社で働いていた山田さんは45年8月6日、爆心地から約6キロの水分峡(みくまりきょう)(府中町)入り口で朱色の雲を目撃。とっさに撮影したという。その写真は現在、原爆資料館本館で展示されている。

 1階ロビーの開館は平日午前9時半~午後6時。11~15日は休館。

(2022年8月1日朝刊掲載)

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