×

ニュース

尾道の慰霊碑 被爆2世ら清掃 8・6式典控え

 広島に原爆が落とされて77年となる6日を前に、尾道市の「尾道地区原爆被害者の会」は31日、同市東尾道にある原爆死没者慰霊碑を清掃した。

 会員やボランティアの14人が参加。周辺の落ち葉を掃いて草を抜き、慰霊碑や献花台に水をかけて汚れを落とした。

 6日は午前8時から、慰霊碑前で式典を開く。被爆2世の畑山利一代表(71)=同市久保町=は「ウクライナでは多くの命が奪われている。家族で平和について考えるきっかけにしてほしい」と特に若い世代の参列を呼びかける。式典の1時間前からテントを設営するボランティアも募集している。

 合併前の旧尾道市と旧向島町の被爆者や遺族でつくる会が1988年、慰霊碑を建立。毎年8月6日に慰霊式典を開いているが、被爆者が高齢化し、会の活動は被爆2世の約10人が担う。市内では2016年に因島地区、20年に御調町の被爆者団体が解散し、尾道地区だけが存続する。(森田晃司)

(2022年8月1日朝刊掲載)

年別アーカイブ