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今こそ核兵器にノー 東広島 原爆慰霊式と平和大行進

 東広島市原爆死没者慰霊式が31日、同市八本松南の八本松地域センターであった。被爆者たちでつくる市原爆被害者の会などが主催。市役所周辺では、核兵器廃絶を訴えて全国をリレーする日本原水協などの国民平和大行進があった。

 慰霊式では参列者約50人が慰霊碑に花を手向けた。母親(故人)が被爆者だった中島健さん(75)=同市西条町=は「世界の緊張が高まる中、世代を超えて過去と向き合い、戦争を食い止める努力を続けたい」と話した。市によると、被爆者健康手帳を持つ市民は3月末時点で1466人。昨年同期と比べて104人減った。

 式に続き、高校生たちが企画した平和イベントを開催。9歳の時に爆心地から約1・5キロの広島市千田町(現中区)で被爆し、母や兄たちを亡くした御堂義之さん(86)=東広島市八本松町=から証言を聞いた。

 国民平和大行進には約40人が参加し、「核兵器のない平和な世界を」などと書いた横断幕を掲げながら、約1・3キロを歩いた。今後は呉市などをリレーし、4日に広島市中区の平和記念公園に到着する予定となっている。(教蓮孝匡)

(2022年8月1日朝刊掲載)

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