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原爆で全焼 豪軍が再建協力 千田小(広島)を訪問 ライオンズ国際協会長

 ライオンズクラブ国際協会の会長で、オーストラリア人のバリー・パーマーさん(71)が、原爆で校舎が全焼し、オーストラリア軍の厚意で校舎が再建された千田小(広島市中区)を訪れた。

 代表の児童8人や庄野英憲校長(56)らが出迎える中、校内にある日本とオーストラリアの友好を記念する石碑を見学した。屋外で学ぶ子どもたちの姿に心を打たれたオーストラリア進駐軍が資材を提供し、1947年に教室ができた―という同校の復興史について、学校側から説明を受けた。

 パーマーさんは「これからも人と人との交流を通し、オーストラリアと日本の友好関係を大切にしたい」と話していた。

 7月に会長に就任し、日本を公式訪問したパーマーさん。被爆地広島を初めて訪れ、原爆資料館(中区)を志賀賢治館長の案内で視察した。「実際の被害は想像以上だったと実感した。真剣に核兵器廃絶に取り組まなければならない」と感想を述べていた。(増田咲子、新山京子)

(2013年11月25日朝刊掲載)

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