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被爆体験聞き平和を考えた 中区で高校生50人

 被爆体験講話などを通し平和を考える「ヒロシマ『い×ま×こ=そ』フェスタ」が、広島市中区の原爆資料館などであった。広島創価学会の主催。被爆者の宇佐美節子さん(80)=安佐南区=の話を、県内の高校生たち約50人が聞いた。

 宇佐美さんは3歳の時、爆心地から4・1キロの安佐南区の自宅で被爆した。その体験を基にした紙芝居を披露。爆風で自身の額にガラス片が刺さり、ぼろ切れのように皮膚がただれた人々が逃げ惑う様子を語った。「差別が怖く、長年被爆を語れずに生きてきた。当事者の恐怖や苦しみに思いをはせることで、平和を願ってほしい」と訴えた。

 参加者はボランティアガイドの案内で平和記念公園も歩いた。基町高3年吉川幸恵さん(18)は「本人にしか分からない苦しみを聞き、戦争に対して無関心でいてはいけないと改めて感じた」と受け止めた。

(2022年8月1日朝刊掲載)

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