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ヒロシマの願い 灯に 平和記念公園で集い

 被爆77年を前に、犠牲者の鎮魂と核兵器廃絶の願いを込める「ヒロシマ平和の灯(ともしび)のつどい」が31日夜、広島市中区の平和記念公園であった。市女性団体連絡会議(ひろしまWENET)と市が主催し、約70人が参加した。

 連絡会議の貴田月美会長(71)が「核兵器禁止条約を日本が批准するよう求めていこう」と開会あいさつ。午後7時過ぎ、広島県内の高校生たち4人が公園内のモニュメント「平和の灯」から採火した。参加者は火をともしたろうそくを携え、原爆慰霊碑の周辺をゆっくり行進した。開会に先立ち、原爆資料館で被爆者の小倉桂子さん(84)=中区=の講話も聞いた。

 ことしで24回目。西区の会社社長兼田貴代さん(55)は「公園を歩きながら、武器ではなく交流や思いやりで身近な人を守っていくことが大切だとあらためて感じた」と話していた。(田中謙太郎)

(2022年8月1日朝刊掲載)

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