あの夏伝えた「声の新聞」 本社が漫画化 きょう・あす掲載
22年8月2日
中国新聞社は、７７年前の夏、原爆投下直後の広島で「口伝隊（くでんたい）」を務めた記者を描いた漫画「声の新聞 力の限り」を制作した。救護所や食糧の情報を、紙がないから口で伝えようと走り回った物語。創刊１３０周年に合わせて企画した。
あの日、中国新聞社の社員も多くの仲間と社屋を失い、新聞も出せなくなり、軍の命令で記者たちは「口伝隊」の結成に至る。その一員だった２０代の記者八島ナツヱさん（２００６年に８７歳で死去）が、漫画の主人公として登場する。
作者は比治山短大美術科講師で漫画家のくぼなおこさん（４０）＝広島市安佐南区。手記や新聞社に残る資料を基に、２０代アシスタント２人と物語を紡いだ。
「声の新聞―」は、中国新聞社が制作する「まんが 被爆地の新聞社」全４編の１編。２、３日付朝刊に計全２４ページ分を掲載。中国新聞デジタルでも公開している。このほか報道記者やカメラマンが主人公の３編も年内に完成させ、冊子にする。（奥田美奈子）
（２０２２年８月２日朝刊掲載）
あの日、中国新聞社の社員も多くの仲間と社屋を失い、新聞も出せなくなり、軍の命令で記者たちは「口伝隊」の結成に至る。その一員だった２０代の記者八島ナツヱさん（２００６年に８７歳で死去）が、漫画の主人公として登場する。
作者は比治山短大美術科講師で漫画家のくぼなおこさん（４０）＝広島市安佐南区。手記や新聞社に残る資料を基に、２０代アシスタント２人と物語を紡いだ。
「声の新聞―」は、中国新聞社が制作する「まんが 被爆地の新聞社」全４編の１編。２、３日付朝刊に計全２４ページ分を掲載。中国新聞デジタルでも公開している。このほか報道記者やカメラマンが主人公の３編も年内に完成させ、冊子にする。（奥田美奈子）
（２０２２年８月２日朝刊掲載）
