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「原爆の図」複製 カフェで展示会 7日まで安佐北の飯室

 広島市安佐北区出身の水墨画家丸木位里(1901~95年)と俊(とし)(12~2000年)夫妻の合作「原爆の図」の複製画の展示会が1日、同区安佐町飯室の駅舎カフェRomui(ろむい)で始まった。7日まで。無料。

 15部作のうち3点の複製を並べている。縦1・8メートル、横7・2メートルの原寸大タペストリーに印刷された「幽霊」は、焼けただれた人々が列を成す悲惨な光景を表現している。

 幼子を抱いた母親の被爆直後の様子を描いた「母子像」と、マーシャル諸島ビキニ環礁での米国の水爆実験によるマグロ漁船の被曝(ひばく)を題材にした「焼津」の2点はいずれも縦0・9メートル、横3・6メートルの大型パネルとなっている。

 埼玉県の原爆の図丸木美術館から借りて開く夏恒例の企画で5年目。同カフェの免田洋子代表(62)は「地域から平和の大切さを発信し続けたい」と話している。展示は午前9時~午後3時。(重田広志)

(2022年8月2日朝刊掲載)

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