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県立広島工高⇄長崎工高 オンラインで平和学習 被爆地の2工業高生交流

 県立広島工業高(広島市南区)は、長崎市の長崎工業高とオンラインで結び、平和をテーマに交流した。両校の生徒が、核兵器廃絶に向けた認識や原爆の知識について自校の生徒にアンケートした結果を発表し合い、意見を交わした。

 交流会は7月26日にあり、生徒会を中心に計約20人が参加。戦争で核兵器が使用される可能性について、両校とも「必ずある」「あるかもしれない」との回答が9割近くを占めたとし、広島工業高の生徒は「ウクライナ情勢が回答に影響した」と分析した。

 原爆の投下日時を尋ねる問いでは、長崎工業高は85・5%が広島の日時を知っていたのに対し、広島工業高は長崎の日時を知る割合は52・3%だったと説明。同校は学校近くにある最大級の被爆建物「旧陸軍被服支廠(ししょう)」を自分たちで撮影した映像も披露した。

 両校のオンライン交流は被爆75年の2020年に始まり、今年で3回目。広島工業高生徒会長の3年川田政宗さん(17)は「長崎のほとんどの生徒が広島の投下日時を知っていて、驚いた。交流を深め、長崎のことももっと勉強したい」と話した。(岩崎新)

(2022年8月2日朝刊掲載)

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