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西平和大橋縁石 反射材全て交換 事故防止へ 新設も 広島市

 広島市中区の西平和大橋で縁石を乗り越えて歩道にはみ出す車の事故が相次いでいる問題で、市は車道と歩道を区切る縁石の反射材全18個を新品に交換し、目立つようにした。車の進入方向から見えやすい2カ所にも反射材を追加した。よりドライバーが確認しやすくして事故を防ぐ。

 市は7月中旬、高さ約23センチ、長さ約100メートルの2本の縁石について、それぞれ車道側の側面に9個ずつあった反射材を交換した。老朽化して一部は欠け、汚れも目立っていた。2本の車の進入方向から見える縁石の端には、それぞれ新たな反射材(縦5センチ、横10センチ)を取り付けた。

 市によると、西平和大橋の約450メートル西にある緑大橋の縁石の反射材26個も同様に取り換えた。経費は計約25万円。

 世界的な彫刻家イサム・ノグチが欄干をデザインした西平和大橋では4月30日夜、10代男性の軽乗用車が縁石を乗り越えて歩道の自転車を後ろからはね、自転車に乗っていた50代男性が約9メートル下の本川に転落する事故があった。昨年12月19日未明には、10代男性の乗用車が欄干にぶつかり破損させている。

 事故を受けて市が対策を検討していた。中区維持管理課の綱木総課長は「まずできることから対応した。効果を見てさらなる対策が必要かどうか検討する」と話している。(川上裕)

(2022年8月2日朝刊掲載)

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