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8・6式典の警備強化 広島市長 金属探知機を導入

 安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件を受け、広島市の松井一実市長は1日の記者会見で、原爆の日の6日に中区の平和記念公園で営む平和記念式典の警備を強化する方針を示した。市職員や警察官を増員し「見せる警備」を実施。金属探知機を使った参列者の検査も初めて導入する。(川上裕)

 松井市長は「公園の外周と式典会場内で警備を強化する。市職員と警察官、警備員を昨年より増員する」と説明。広島県警と協議済みで、具体的な人数は警備上の理由で明らかにしなかったが、「強化は見れば分かる」と強調した。

 市は2015年から一般や被爆者の遺族、自治体関係の参列者たちについて、各入り口で手荷物検査を実施。今回は、警備員が金属探知機をかざして危険物の持ち込みがないかも確認する。

 一方、市では新型コロナウイルスの感染急拡大が続いているが、予定通り約3550席を維持。会場の風通しを良くするため、大型扇風機を例年の約3倍の19台に増やす。市によると、新型コロナの感染拡大などにより、一般や自治体関係者たち204人(7月29日時点)から欠席の連絡があったという。

(2022年8月2日朝刊掲載)

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