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連載・特集

手塚治虫展 「マンガの神様」のメッセージ <5> 「第11回コミック・コンベンション」(1980年)ポスター用直筆カラー原稿

人気キャラ 心躍る共演

 生涯に700以上ものマンガ作品を残した手塚治虫は膨大な数のキャラクターを生み出した。本作には特に人気が高いキャラクターが集結している。

 「火の鳥」、「ブラック・ジャック」、「リボンの騎士」サファイア、「鉄腕アトム」「W3」プッコ、「ジャングル大帝」レオ、「ユニコ」、そして多くの作品に登場する名脇役ヒゲオヤジと謎キャラのヒョウタンツギ。作品の垣根を越えた共演は読者にとっても心躍るものがあるだろう。

 手塚が生み出したキャラクターは今や各種媒体や他者のマンガ作品の中にも登場し、さらにアトムは未来と科学、ブラック・ジャックは医術の表象といった、社会のアイコン的な役割をも演じるようにもなった。(奥田元宋・小由女美術館学芸員 渡辺憲司)

 「手塚治虫展」(中国新聞社など主催)は、三次市東酒屋町の奥田元宋・小由女美術館で開催中。30日まで。水曜休館(10日を除く)。一般千円、大学・高校生500円、中学生以下無料。奥田元宋・小由女美術館☎0824(65)0010。

(2022年8月3日朝刊掲載)

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