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平和公園や護岸 美しく 広島市職員や消防団員ら清掃

 原爆の日を前に、広島市の平和記念式典の会場となる平和記念公園(中区)一帯で2日、一斉清掃があった。市と市公衆衛生推進協議会が主催。市職員や消防団員たち約340人がボランティアで参加し、追悼の場を清めた。

 原爆ドーム対岸の元安川護岸では、参加者が午前7時15分に原爆慰霊碑に向かって黙とう。デッキブラシで階段状の雁木(がんぎ)に生えたコケや泥をこすり落としたり、汚れを洗い流したりした。公園一帯を火ばさみを持って歩き、ごみを拾う職員もいた。市職員の柴田知子さん(50)=東区=は「原爆の日の祈りの気持ちにふさわしい場所にしたい。汚れが落ちるとすがすがしい」と汗を拭った。

 清掃は1972年から続く。新型コロナウイルスの感染拡大前は例年3千人近くが参加していたが、2020年から規模を縮小している。(宮野史康)

(2022年8月3日朝刊掲載)

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