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平和実現へ10代の提案 東京 5ヵ国の11人がスピーチ

 世界各国の10代が平和を実現するアイデアを訴える「子ども世界平和サミット」が3日、東京都内の衆院議員会館であった。一般社団法人ピースピースプロジェクト(広島市南区)の主催。選考を通過した日本やリトアニア、コートジボワールなど5カ国の11人が発表した。

 参加者は、宇宙飛行士の山崎直子さんやウクライナ人歌手たち5人を前に日本語や英語で約3分間スピーチ。若い世代の国際的な対話を促す仕組みや、交流サイト(SNS)を通じた文化の相互理解を提案した。

 国際基督教大高(東京)2年の野中優那さん(16)はミャンマーに住んでいた昨年、クーデターに遭遇した経験を振り返り「民意が反映されない政治は危険だ」と主張。子どもが戦争への賛否を表明できる投票制度の導入を説いた。

 参加者の発表を聞いた山崎さんは「平和への力強い思いが伝わってきた。若い世代の思いを政治につなげることが大切だ」と講評した。(山本庸平)

(2022年8月4日朝刊掲載)

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