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核兵器廃絶 折り鶴に願い込め 海田・老人ク連女性部 原爆の子の像に3000羽

 海田町老人クラブ連合会女性部のメンバーたちが3日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆の子の像に約3千羽の折り鶴をささげた。原爆の犠牲者を悼み、核兵器廃絶を願った。

 同部会長の佐竹芙美子さん(79)や連合会の役員たち7人が、部員約700人で6月中旬から手分けして作った折り鶴を像そばのブースにつるした。「核兵器廃絶」「祈・世界平和」などと記した短冊も添えた。

 同会役員竹永和子さん(91)=海田町幸町=は原爆投下時、広島女子高等師範学校付属山中高等女学校(現広島大付属福山中高)の3年で吉島(現中区)で被爆。建物疎開に動員されて雑魚場町(同)にいた同女学校1年生の妹は亡くなった。「ここに来ると地獄だったあの日を思い出す」と悲痛な面持ちだった。

 同部は2009年から毎年、原爆の日前に折り鶴をささげている。(二井理江)

(2022年8月4日朝刊掲載)

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