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被爆樹木「緑の伝言」動画で 地元企業の若手社員制作

 広島の被爆樹木の今を切り取った動画を、地元企業の若手社員たちが撮影した。中国四国博報堂(広島市中区)と中国新聞社の共同企画「緑の伝言プロジェクト」の一環。中国新聞U35のインスタグラムなどで発信している。

 戸田工業(南区)の藤原佳奈さん(24)がスマートフォンを向けたのは、中区の平和記念公園で青空の下、葉を広げるアオギリ。あの日に熱線と爆風を浴びて負った傷を映し出し、街を見守る被爆樹木と「これからも共に」とメッセージを添えた。

 ANAクラウンプラザホテル広島(中区)の前の愛宕池のムクノキやクロガネモチを撮影したのは、JMS(中区)の亀山慶一郎さん(22)。街の中で被爆樹木が「ここにあった」と気付くシーンを収めた。亀山さんは「そばにある存在を忘れないでとの思いを込めました」と話していた。(平井敦子)

(2022年8月4日朝刊掲載)

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