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とうろう流し 3年ぶり 元安川で6日夜 4000個に限定

 原爆の日の6日夜に原爆ドーム(広島市中区)前の元安川を灯籠で彩る「とうろう流し」の実行委員会は今年、一般市民の参加を3年ぶりに再開する。新型コロナウイルスの感染対策として川べりの混雑を防ぐため、犠牲者を弔うメッセージを書き込んだ参加者の灯籠を実行委が預かり、午後6時から川に流す。

 とうろう流しは、水を求めて亡くなった犠牲者を悼み、平和への思いを発信する催し。コロナ禍前の2019年までは市民たちが約7千個の灯籠を流していた。今回は実行委が1個800円で販売する約4千個に限定し、受け付けも午前6時~午後5時と3時間半早く締め切る。原爆ドーム対岸の親水テラスからの観覧や写真撮影は禁止する。

 市中央部商店街振興組合連合会(中振連)などでつくる実行委は感染拡大を受け、20年、21年は市民の参加を見送り、小規模な式典開催にとどめていた。中振連の若狭利康専務理事は「感染が急拡大しているため、混雑しないよう、遺族関係者による供養を中心としたい」と理解を求める。(松本真由子)

(2022年8月4日朝刊掲載)

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