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　核兵器廃絶や平和を訴えて歩く「国民平和大行進」（日本原水協などの実行委員会主催）が４日、広島市中区の平和記念公園に到着した。５月以降に東京都や長崎市を出発し、１１コースに分かれて全都道府県をつないだ。

　約２００人が「なくそう核兵器」などと書かれた旗やのぼりを掲げ、公園にゴールした。続いて集会を開き、参加者で黙とう。県実行委員会の神部泰実行委員長（６１）は「核兵器の完全な廃絶まで行進を休むことはできない」と訴えた。

　参加者は全国の自治体の首長や個人から集めた小旗約１万４千枚を掲げ、日本政府が核兵器禁止条約に加盟するようアピール。毎年行進している南区の無職、長妻玲子さん（６９）は「日本政府は条約を批准し、核兵器廃絶に向けて世界を引っ張ってほしい」と求めた。

（２０２２年８月５日朝刊掲載）