×

ニュース

核兵器廃絶求め中高生署名活動 原爆ドーム周辺

 原爆の日を前に、広島市内4校の中学、高校生34人が4日、核兵器の廃絶を求める署名を原爆ドーム(中区)周辺で集めた。2008年から続く「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」の一環。新型コロナウイルス禍で街頭活動は3年ぶりとなった。

 修道中・高、広島女学院高(以上中区)広島城北高(東区)広島大付属高(南区)の生徒が原爆ドームそばに約1時間立ち、観光客たちに「協力をお願いします」などと呼びかけ、チラシを手渡した。松井一実市長も参加した。

 新型コロナ禍で街頭活動を見送っていたが、行動制限がないのを受け、原爆の日を前に取り組んだ。広島女学院高3年の児玉千波さん(17)は「原爆がどれだけ悲惨かを知ってもらうきっかけになればいい」と話していた。署名活動には全国の中高生も加わっており、昨年度までに65万5485筆を集めている。松井市長が会長を務める平和首長会議を通じ、国連本部へ届ける。(川上裕)

(2022年8月5日朝刊掲載)

年別アーカイブ