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慈愛に満ち 力強い旋律 広響「平和の夕べ」

 広島交響楽団の「平和の夕べ」コンサートが5日、広島市中区の広島文化学園HBGホールであった。首席客演指揮者のクリスティアン・アルミンクがタクトを振り、平和への祈りを込めてマーラーの交響曲第3番を熱演した。

 全6楽章からなる大作。ソリストに世界的なメゾソプラノ歌手の藤村実穂子を迎え、合唱にはエリザベト音楽大合唱団、NHK広島児童合唱団などが参加した。

 夏の動植物の生命力を感じさせる力強い音楽で始まり、自然を賛美する多彩な旋律が会場を包んだ。アルミンクが慈愛に満ちた調べで壮大なフィナーレを描き、約千人の聴衆を魅了した。中国新聞社などの主催。(西村文)

(2022年8月6日朝刊掲載)

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